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概要

全ての作品に石が登場する現代ファンタジーを最初は目指していた。どこで出てくるか、どういう形で出てくるかはヒミツだった。ヒントはあからさまに「石」とか「ストーン」とかいう文字で出てくるとは限らない。そう、以前はそうだった。しかし2015年現在必ずしもそうとは言えない作品が多く生まれた。短編小説のページに掲載の私的ランキングの部門の多さを見れば一目瞭然だろう。ぶっちゃけて言うなら、もう石にこだわる必要性を感じなくなったと言うより、石にこだわると創作の幅がぐっと狭くなることに気付いたからだ。とある趣味の大家が言うにはそれだけを見ていたのではいけない、いろんなものを見なさいということだ。当たり前かもしれないが一つのことに打ち込むにはそれだけを見ていたのではそれすらわからなくなる。他のもの、しかも種々雑多なものを見ることによってやっと一つのことが見えてくる。そういう意味だと思う。また、ある大家が言うには作家というものは何でも一流のものを体験しろということだ。一流の定義が怪しいが要はそれくらいせねば本当の良い作品は出来ないということなのだろう。ある映画を観てイマジネーションなりインスピレーションなりモチベーションなりを抱くことは子供のころはよくあった。あの頃自由に文章を書ける能力があったなら、どんなに良い作品ができただろうかと口惜しく思う。くだらない大人になった今、それらを感じることは極端に少なくなったと言っていい。今書いている作品はあの頃のことを思い出しながら書いているのだ。だからちょっと作業がややこしくなっている。もともと不思議な物語が好きだった。だから作品もいわゆるファンタジーが多い。どういうのか忘れたが完全なる空想の世界も好きだが、それと絡めた現代ものが特に好きだった。いや正確に言えば好きになったのだ。

どういう経緯で私が現代ファンタジーを好きになったか、思うに我々の住む世界そのものが現実だとすれば──誰が何と言おうと“現実”なのだろうが──ファンタジーの必要性を感じずにはいられない。この世界そのものや、夜見る夢も、人生の諸々も、生き死にすらもファンタジーではないか? そう思った時、人は救われるはずだ。いや、勘違いでもいいから救われてほしい。その思いは何を隠そう私自身が救われたいから出てきたにほかならない。現実ではつらいことばかり起こるがそれを乗り越える一つの手段としてファンタジーがある。私にとっての最初の問題はそれを伝える手段を何にするかだった。映画? 無理だ。あれは莫大な製作費がかかる。アニメ? 絶対無理。音楽? それも無理だ。しかし唯一、文章を書くことだけは私にとっては一番身近で簡単な──誤解されないために言っておくが文章を書く際にそれをなめてかかったことは一度もない──手段だった。それはまるで水を得た魚、翼を得た鳥のようだった。専門にこの分野を学んだわけではないことが逆に怖いもの知らずの向う見ずな作家──もし恐れ多くもそう言っていいならだが──を誕生させた。

誕生したのは文字通り母のおかげだった。作家と大仰に言う前の文章を書くことを志した時、母はまだ健在だった。その時は“いずれ居なくなる時が来るんだな”というニュートラルな感じで文章を綴っていたと思う。2013年の夏、実際に母が亡くなった時、ギアをドライブに入れてアクセル全開と言うよりは悲しみのほうが深く何も実ることがなかった。しかし2年と4ヶ月過ぎた今もじわじわと着実に前に進んでいることを感じることはなかった。むしろ、昨今の中年フリーターによく見られる“諦観”のほうが強い。諦めつつも何となく少しでも前に進んでいるほうがいいのかなと思っている。その意味では完全に諦めているわけではないのかもしれない。言葉を濁したのはその辺りは自分でもよくわからないからだ。一つはっきり言えるのは“あわよくば”とまだ思っている点だ。未練がましいにもほどがあるというものだ。しかし希望は持っていないと。何事にも不可欠なものそれは希望ではないか。

このコーナーの趣旨を忘れるところだった。そう概要。概要と言えるほどの体系的な概念は持ち合わせていないが前述のアメブロの私的ランキングの部門名をご覧いただければ少しはましな回答になっているのではないかと思う。私の趣向はあらゆる方向に向いているのがお解りいただけよう。ファンタジーになっていない作品も散見されることだろう。ただ私の作品の傾向の基本は“現代ファンタジー”だということにしておこうと思う。概要を一言で言うならそれに尽きる。この分野は実はあまり認知されてないらしいことが何かの登録場面で選択肢がないことで容易に解るがまああまりその辺は気にせず自分なりに頑張ろうと思っている。

いずれにせよ、お楽しみいただければ幸甚である。


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